看護師国家試験対策は5年分の過去問を5周勉強することから始めよう

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実習がやっと終わったと思ったら、次に待っているのは国家試験ですよね。

国家試験では出題範囲はかなり広く、短い期間で勉強するのは大変です。

そこで活用するのが、過去数年間分の問題を1冊にまとめた、国家試験の過去問題集です。最近では6年分や10年分納められている問題集もあります。最低でも5年以上まとめられたものを使うのがオススメです。

過去問を使う理由は、問題が出題基準に沿っており、問題で傾向をつかめ、リアルな国家試験の問題に触れることができるからです。
またその年数のボーダーラインがあるため、必要な正答率と自分の正答率を比較しながら勉強できます。

少しでも効率よく国家試験対策をするなら、まずは過去問を勉強しましょう。

おさちん

この記事はこんな方にオススメです
・国家試験対策の勉強法がわからない方
・国家試験の勉強に焦っている方
・国家試験の勉強を効率よくしたいと考えている方

目次
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問題集を繰り返しすること

人間というものは忘れる生き物です。一度勉強しただけではほとんどのことを忘れてしまいます。同じことを何度も何度も繰り返すことで、記憶が定着します。[1]

しかしここで注意ですが、問題と答えをそのまま記憶しようとしてはいけません。

選択肢の正解・不正解の理由・根拠を勉強することが大事です。そうすると、出題される問題のニュアンスが少し変わっても間違えずに解くことができるようになります。

何度繰り返してやるかは、勉強の方法や定着度合いによって変わりますが、最低5周はすると良いでしょう。

国家試験対策の勉強として参考にするものであり、合格を保証するものではありません。実習での取り組みや、これまでの学習量によって必要な勉強量は個人差がありますので、ご理解よろしくお願いいたします。

基礎固めをする

1〜3周目ではこれまで学んだことを思い出したり、整理したり、基礎を固める勉強をします。基礎を固めるポイントは、根拠を正しく理解することです。

「この問題は、◯番だ!」と記憶する勉強方法はやめましょう。

はじめはすごく時間がかかりますが、繰り返すと知識が身につき、少し問題のニュアンスが変わっても答えられるようになります。

詳しく勉強方法を解説します。

過去問1周目:現時点での自分の実力を知る

1周目は実力を把握するためなので、間違いが多いなど気にせず問題を解きましょう。

  • 1年分の問題を解く
  • 答え合わせする
  • 間違えたところを中心に復習する

この流れで1年分の復習まで終わったら、次の年の問題に進みます。

国家試験は合格率とボーダーラインが統計として出されます。答え合わせをしたら、自分の正答率とボーダーラインを比較してみましょう。今の自分は国家試験に合格できるかレベルなのかチェックしておきます。

次は、間違えた問題に解説にチェックを入れておきましょう。

間違えた問題を中心に解説を見ます。解説の内容が自分の中で腑に落ちるようであれば良いですが、少し理解しづらい場合は、教科書を使って調べます。

出題基準は学校で学ぶ範囲内のはずですので、教科書のどこかに根拠になる内容が書かれているはずです。根拠を調べたら、問題集の解説部分に追加しておきます。

勉強したことを定着させるには自分の言葉で書くことです。教科書で調べたことを自分なりに解釈して追加するようにしましょう。

解説欄でなくても、他に持っている参考書があればそこに追加するのも良いでしょう。

初回のため間違いが多いかもしれませんが、1周目が一番大事なので時間をかけてでもしっかり復習しましょう。

過去問2周目:曖昧な知識をなくす

1周目は正解したけど、2周目で間違えた問題は、根拠が曖昧なのかもしれません。 1周目と同じように解説を確認し、追加記載します。

2周目も間違えた問題の解説にチェックを入れておきましょう。

1周目と同じ問題を間違えた場合は、ふせんにメモを書いて部屋の壁やトイレなど目にみえるところに貼ります。何度も繰り返し見ることで、記憶に残るようになります。

2周目は1周目から少し日が経っていると思うので、正答率が急激に上がることは少ないかもしれません。しかし、まだ記憶が定着していない時期なので、そこまで深く気にする必要はないでしょう。

過去問3周目:苦手な分野を見つける

3周目は、答えが迷った問題をチェックします(どのチェックが何周目かはわかるようにしておきましょう)。

復習のポイントは答えに迷った問題です。迷った理由、根拠が曖昧な部分を解説に追加します。
国家試験ではあらゆる分野の問題が出るため中には苦手な問題もあるでしょう。

試験の場合は、苦手だからといって避けることもできません。ふせんもメモをつくるなどして、いつでも目にみえる位置に貼っておきましょう。繰り返し見ることで少しずつ記憶に残るはずです。

3周目まで繰り返すと、正答率が少しずつ上がってきているでしょう。1周目で調べたボーダーラインをチェックして確認しましょう。

3周目が終わった時点で、過去問の正答率が必修80%以上、一般・状況設定問題60〜65%以上あるといいでしょう。

本番さながらやる

3周目までで基礎は固めているはずです。この時点で解説の内容がわからないところは復習しておきましょう。4周目以降はタイマーを測って本番の予行演習をします。

本番の環境に慣れておくと、試験当日は緊張が少し和らぐでしょう。

過去問4周目:時間管理を学ぶ

4周目はタイマーを合わせますが、時間がオーバーしても構いません。とりあえず最後まで問題を解きます。オーバーしたら、どの問題でタイマーが鳴ったのかメモをしておきましょう。

タイマーをセットする緊張感を実感でき、何問分の時間が足りなかったを把握できます。

4周目では以下の問題点が考えられます。

  • 根拠が曖昧で、選択肢に迷い時間がかかる
  • 問題を解く時間配分がまだ掴めていない
  • 時間が決まった中で問題を解く緊張感
  • 緊張して簡単なミスをしてしまう

タイマーを合わせることで、緊張感がある中、どのくらいのスピードで問題を解かないといけないのか、時間把握できるようにしましょう。

どうすれば全問解けるのか考えましょう。まずは最後の問題まで解くことが大事です。時間が余ったときの見直し方法も、迷ったところからするのか、はじめから見直すのかなど考えておきましょう。

過去問5周目:国家試験(仮)

4周目である程度の時間配分は掴めたはずです。5周目は国家試験と同じような環境にして、タイマーが終わったらそこで終了です。

環境を同じにするために、問題を開始する時間は国家試験の開始時間に合わせます。休憩時間も合わせて、本番さながら5周目をします。国家試験の時間割を表にしているので参考にしてください。

午前午後
開始時間9:0013:40
試験時間9:50〜12:3014:20〜17:00
参考:第113回看護師国家試験受験者留意事項[2]

当日会場には時計がないかもしれませんので、腕時計も用意しておきましょう。

勉強は自分が好きなタイミングにしますが、試験はそうはいきません。試験当日の会場は緊張感が漂っています。似たような環境下で予行演習して試験の雰囲気を掴んでおきましょう。

5周目が終わる時点でボーダーラインを超えているとベストです。

過去問は国家試験までに最低限マスターしよう

国家試験は、過去に出題されたものが繰り返し出題される傾向があります。

選択肢を変えたり、問題の文章のニュアンスを変えたりなど、似た問題が出題されることが多いため、過去問をマスターしておくことは国家試験対策での基本となります。

まずは正答率がボーダーライン以上になるまで過去問題集を繰り返してやってみましょう。

【参考文献】
[1]康 善伊, 中村 夏帆, 古市 昌一,忘却曲線に基づくCBTテスト対策支援システムの試作,日本デジタルゲーム学会 年次大会 予稿集.第13回年次大会,p229-231
[2]第113回看護師国家試験受験者留意事項 – 厚生労働省

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