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実習が終わったと思ったら、もう国試…。
範囲が広すぎて何から手をつければいいの?
とりあえず過去問を解けばいいのかな…。
看護学生のみなさん!長い実習、本当にお疲れ様でした。
しかし、息をつく暇もなくやってくるのが「看護師国家試験」ですよね。
出題範囲は膨大で、限られた時間の中でどう勉強を進めるべきか、不安でいっぱいの方も多いはず。
効率よく合格ラインを突破するために、あれこれ手を出す必要はありません。
まずやるべきは、「過去問5年分を5周」すること。これだけでOKです。
過去問は、ただの「古い問題」ではありません。
出題基準に沿った「傾向の宝庫」であり、今の自分の正答率とボーダーラインを比較できる「唯一のコンパス」です。
この記事では、
- なぜ「5年間分5周」が合格への最短ルートなのか
- 時間を無駄にしない具体的な進め方
について、現役看護師の視点で徹底解説します。
- 国試勉強を始めたいけれど、範囲が広すぎて「何から手をつければいいか」迷っている人
- とりあえず過去問を解き始めたものの、自分の勉強法が合っているのか不安な人
- 模試の点数が伸び悩み、最短ルートで「合格ライン」を突破したい人
【要注意】時間を無駄にする「やってはいけない」勉強法


1年間実習をしてきて、国試対策の勉強の時間は残り少ないです。
そんな貴重な勉強時間を無駄に過ごすのはもったいないです。
そこでやってはいけない勉強法を解説します。
きれいに「まとめノート」をつくる
勉強を始めると、どうしても「ノートをきれいにまとめよう」としてしまいがちです。
しかし、ノート作りが目的になってしまい、肝心の内容が頭に入っていないという失敗は看護学生に本当によくあります。
今はノートを美しく仕上げる時間があるなら、問題を解く回数を1回でも多くすることが最優先です。
「きれいにまとめる」のは卒業して、問題集の余白にメモやコメントを直接書き込んでいくスタイルで十分です。
その方が、現場でパッと見返すときにも役立つ「生きた知識」になります。
不安に負けて「いろんな問題集」に手を出す
5年分の過去問集とはいえ、「これ1冊だけで本当に足りるのかな?」と不安になるかもしれません。
しかし、断言します。何冊も中途半端に手をつけるより、1冊を完璧にする方が合格率は圧倒的に上がります。
人間は「忘れる生き物」です。
一度解いただけでは記憶は定着しません。[1]
さらに、いろんな問題集に手を出すと、解説の書き方の違いなどで記憶が混乱するリスクもあります。
まずは目の前の1冊を信じましょう。
最低5周は繰り返し、「どのページを開かれても正解の根拠が答えられる」という状態を作ることこそが、合格への最短距離です。
基礎固めをする


1〜3周目ではこれまで学んだことを思い出したり、整理したり、基礎を固める勉強をします。基礎を固めるポイントは、根拠を正しく理解することです。
「この問題は、◯番だ!」と記憶する勉強方法はやめましょう。
はじめはすごく時間がかかりますが、繰り返すと知識が身につき、少し問題のニュアンスが変わっても答えられるようになります。
詳しく勉強方法を解説します。
過去問1周目:現時点での自分の実力を知る
1周目は実力を把握するためなので、間違いが多いなど気にせず問題を解きましょう。
- 1年分の問題を解く
- 答え合わせする
- 間違えたところを中心に復習する
この流れで1年分の復習まで終わったら、次の年の問題に進みます。
国家試験は合格率とボーダーラインが統計として出されます。答え合わせをしたら、自分の正答率とボーダーラインを比較してみましょう。今の自分は国家試験に合格できるかレベルなのかチェックしておきます。
次は、間違えた問題に解説にチェックを入れておきましょう。
間違えた問題を中心に解説を見ます。
解説の内容が自分の中で腑に落ちるようであれば良いですが、少し理解しづらい場合は、教科書を使って調べます。
出題基準は学校で学ぶ範囲内のはずですので、教科書のどこかに根拠になる内容が書かれているはずです。
調べた根拠は問題集の解説部分に追加しておきます。
勉強したことを定着させるには自分の言葉で書くことです。
教科書で調べたことを、自分なりに解釈して追加するようにしましょう。
解説欄でなくても、他に持っている参考書があればそこに追加するのも良いでしょう。
過去問2周目:曖昧な知識をなくす
1周目は正解したけど、2周目で間違えた問題は、根拠が曖昧なのかもしれません。
1周目と同じように解説を確認し、追加記載します。
2周目も間違えた問題の解説に、チェックを入れておきましょう。
1周目と同じ問題を間違えた場合は、ふせんにメモを書いて部屋の壁やトイレなど目にみえるところに貼ります。
何度も繰り返し見ることで、記憶に残るようになります。
過去問3周目:苦手な分野を見つけて、間違えた問題をゼロにする
3周目は、答えが迷った問題をチェックします(どのチェックが何周目かはわかるようにしておきましょう)。
復習のポイントは答えに迷った問題です。
迷った理由、根拠が曖昧な部分を解説に追加します。
国家試験ではあらゆる分野の問題が出るため中には苦手な問題もあるでしょう。
試験の場合は、苦手だからといって避けることもできません。
ふせんもメモをつくるなどして、いつでも目にみえる位置に貼っておきましょう。
繰り返し見ることで少しずつ記憶に残るはずです。
3周目まで繰り返すと、正答率が少しずつ上がってきているでしょう。
1周目で調べたボーダーラインをチェックして確認しましょう。
本番さながらやる


3周目までで基礎は固めているはずです。この時点で解説の内容がわからないところは復習しておきましょう。4周目以降はタイマーを測って本番の予行演習をします。
本番の環境に慣れておくと、試験当日は緊張が少し和らぐでしょう。
過去問4周目:時間管理を学ぶ
4周目はタイマーを合わせますが、時間がオーバーしても構いません。
とりあえず最後まで問題を解きます。
オーバーしたら、どの問題でタイマーが鳴ったのかメモをしておきましょう。
タイマーをセットする緊張感を実感でき、何問分の時間が足りなかったを把握できます。
4周目では以下の問題点が考えられます。
- 根拠が曖昧で、選択肢に迷い時間がかかる
- 問題を解く時間配分がまだ掴めていない
- 時間が決まった中で問題を解く緊張感
- 緊張して簡単なミスをしてしまう
タイマーを合わせることで、緊張感がある中、どのくらいのスピードで問題を解かないといけないのか、また正解の根拠をしっかり確認しておきましょう。
過去問5周目:国家試験(仮)
4周目である程度の時間配分は掴めたはずです。
5周目は国家試験と同じような環境にして、タイマーが終わったらそこで終了です。
環境を同じにするために、問題を開始する時間は国家試験の開始時間に合わせます。
休憩時間も合わせて、本番さながら5周目をします。
以下に第114回国家試験(大阪府)の時間割を表にしているので参考にしてください。
| 午前 | 午後 | |
|---|---|---|
| 開始時間 | 9:00 | 13:40 |
| 試験時間 | 9:50〜12:30 | 14:20〜17:00 |
当日会場には時計がないかもしれませんので、腕時計も用意しておきましょう。
勉強は自分が好きなタイミングにしますが、試験はそうはいきません。
試験当日の会場は緊張感が漂っています。似たような環境下で予行演習して試験の雰囲気を掴んでおきましょう。
過去問は国家試験までに最低限マスターしよう


国家試験は、過去に出題されたものが繰り返し出題される傾向があります。
選択肢を変えたり、問題の文章のニュアンスを変えたりなど、似た問題が出題されることが多いため、過去問をマスターしておくことは国家試験対策での基本となります。
まずは正答率がボーダーライン以上になるまで過去問題集を繰り返してやってみましょう。


【参考文献】
[1]康 善伊, 中村 夏帆, 古市 昌一,忘却曲線に基づくCBTテスト対策支援システムの試作,日本デジタルゲーム学会 年次大会 予稿集.第13回年次大会,p229-231
[2]第114回看護師国家試験受験者留意事項 – 厚生労働省



