【看護師国家試験】過去問を勉強する計画の立て方と1ヶ月のスケジュール例を公開

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やっと実習が終わってほっと一息ついたら、国家試験が近づいていますよね。
国家試験まで時間がないと焦り出すと、急に時間が過ぎるスピードが早く感じませんか?

わたしも経験したので、焦る気持ちはすごくわかります。
しかし、焦ってやみくもに勉強しても知識は身につきません。

ちゃんとスケジュールを立てて、計画的に勉強しましょう。

国家試験対策を全然はじめていない方は、まず国家試験の過去問を何回も繰り返しましょう。繰り返すことで知識が身につきます。

過去問は5周程度繰り返すと良いと言われていますが、ボーダーライン以上の正答率になるまで勉強するのがベストですが、勉強するのにどれぐらい時間がかかるか分かりませんよね。試験までに間に合うようにスケジュールを立て、計画的に勉強を進めましょう。

1ヶ月のスケジュール例は、実際わたしが勉強したスケジュールを参考にしていますが、かなりハードなスケジュールです。「どうしても時間がない」「死ぬ気で頑張るしかない」という方のみ、ぜひ参考にしてみてください(*過去の経験を踏まえて、時間に余裕を持ったスケジュールを推奨しています)。

この記事は、こんな看護学生におすすめです。

  • 国家試験まで時間がなくて焦っている
  • 効率的に勉強を進める方法を知りたい
  • スケジュールを立てて計画的に勉強をしたい

今回は目安として過去問を5周繰り返すためのスケジュールを立てる方法と、実体験した1ヶ月のスケジュール例を紹介します。過去問の勉強方法については以下の記事を参考にしてください。

タイトなスケジュールだけ知りたい人は、目次をクリックして書いているところまで飛んでください。

目次
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国家試験について調査

「問題を解かないの?」と思うかもしれませんが、まず国家試験について調査しましょう。調査をする目的は、効率よく勉強するためです。ただでさえ時間がないのに闇雲にやっても意味がありません。

どんな問題が出るのか、出題数は何問あるのか、どれぐらいの正答率が必要なのか。勉強する時間を逆算するために必要な情報を集めましょう。

出題基準の確認

出題基準は定期的に改定されます。理由は学校の授業カリキュラムや社会の状況変化などによって必要となる知識が追加されていくからです。

保健師助産師看護師国家試験出題基準は厚生労働省が発表します。[1]
改定は4〜5年に1度改定されます。現時点(令和6年10月現在)での最新は令和5年版です。

過去問は実際の国家試験の問題のため出題基準に沿っていますが、改定で追加された部分は過去問に問題がありません。過去問以外にも勉強する時間を確保しなければならないため、チェックする必要があります。

準備した過去問は何年のもので、出題基準が改定されたのは何年なのかチェックしましょう。

国家試験の問題数

スケジュールを組むときは、問題数から逆算して1日何問勉強するべきかを計算します。問題数は基本変わりません。必修50問、一般問題130問、状況設定問題60問の計240問です。

ただ絶対問題数が変わらないとも言えないので、本番は何問目までは必修だな。安易に思い込まないようにしましょう。

コラム

わたしが受けた国家試験は予告なく必修問題が増えた年

国家試験の出題基準や概要は学校でアナウンスして教えてくれます。しかし、当時は出題基準などあまり大事さがわかっておらず、「最低限過去問したらなんとかなるよね。」なんて安易に考えていました。

そもそもわたしが受験したのは五者択二の問題が追加になると告知されたとき。前例がないため、いろんな予想問題が学校でも準備され先生も含め、国家試験の問題がどうなるかわからず心配でした。

国家試験当日。始まり忘れもしない26問目。

「え?難しくない?これ必修問題?」

今では午前午後25問ずつが定着していますが、それまで必修問題は30問だったんです。わたしは30問目までは必修だと思っていたら、急に難しくなり焦りました。

午前が終わったと同時に、会場がザワつきはじめ、みんな同じ気持ちだったのかと少し安心しました。ただでさえ、五者択二問題が出ることにソワソワしてるのに、なんてサプライズだ。

翌日学校で、必修問題が50問増えたという知らせを受けました。概要が変わるときは事前に告知があるものと思っていたばっかりに、当日に変更がわかることなんてあるの?と驚きでした。なにはともあれ、合格したのでよかったですが。

ビビらせているわけではなく、そういう事例もあると知っておくことでちょっと心構えができますよね。

少しでも余裕を持って試験を受けられるように、しっかり国家試験対策の勉強をしておきましょう。

国家試験開催日

受験する学年になれば学校から随時言われていると思いますが、国家試験の開催日は、厚生労働省のホームページから調べることができます。

第114回看護師国家試験の日時は令和7年2月16日です。[2]

国家試験までにあと何日残っているか、過去問以外の問題集をする期間は何日必要かを計算してスケジュールを立てる必要があります。スケジュールに必要な情報を準備しておきましょう。

スケジュールを立てる

集めた情報をもとにスケジュールを立てましょう。

最低でも1ヶ月以上は勉強する時間を確保しましょう。急な予定や体調不良などでスケジュール通り行かない可能性があるため少しゆとりを持っておきます。

1周目や2周目は、間違える問題も多い可能性が高いため、復習時間を多く取っておく必要があります。また、5周目は本番さながらにやるため1週間程度の時間を確保したいです。

勉強が必要となる時間の予想や、勉強期間の日数を踏まえてスケジュールを組みましょう。

勉強できる時間を確認

国家試験まで日数によって1日の勉強時間が変わってきます。予定があったり、1日の勉強時間を減らしたい人は余裕を持った日数を確保する必要があります。

国家試験を5周するなら、毎日12時間勉強しても最低でも1ヶ月は必要です(体験談)。

1ヶ月間休まず10時間勉強した場合と、2ヶ月間毎日5時間勉強した場合、勉強する時間は同じになります。

1年間分の過去問は240問なので、5年分で1,440問。5周すると7,200問なので十分な時間確保が必要です。

復習時間の把握

スケジュールを組むときは、問題を解く時間だけでなく復習する時間も合わせなければいけません。

1周目や2周目では、間違いが多く、教科書や参考書を調べたりするため復習時間が長いことが予想されます。ゆっくりやってたら時間が足りないと思うかもしれませんが、記憶は忘れる前にまた学習すると定着しやすくなるため、3周目、4周目と回を重ねるごとに少しずつ復習する時間は減っていくはずです。

1周目、2周目は問題を解いた時間分の倍は復習の時間として確保しておくとよいでしょう。

逆算する

自分が勉強できる時間と復習に必要な時間を予想したら、逆算していきましょう。

国家試験は午前午後で2時間40分ずつ設けられています。それより早く問題を解くのは難しいと思うので、120問解くのに3時間くらいはかかると思っておきましょう。

STEP
1周目or2周目

復習が問題解く時間の倍かかるとして、120問が3時間であれば、復習に6時間はかけます。合計すると9時間確保が必要です。このペースで勉強すると2周目までに20日程度かかります。

STEP
3周目or4周目

復習時間が短縮できると予想して、1日で1年分の問題と復習ができると仮定します。240問を6時間で解いて復習は半分の3時間の計算です。

STEP
5周目

試験さながらにするため1年分を1日ずつするため5年間分で5日かけます。

整理すると、必要な日数は35日間です。以下日数の詳細になります。

  • 1〜2周目:20日間
  • 3〜4周目:10日間
  • 5周目:5日間

余裕を持って40日程度は必要なことがわかります。このスケジュールは1日9時間勉強する設定ですので、1日の勉強時間を減らしたい人は2ヶ月以上確保する必要があります。

30日(1ヶ月)で5周するスケジュール例

実際に自分が1ヶ月で過去問5周に取り組んだ勉強スケジュールを参考にまとめました。自分でいうのもなんですが、かなりのハードスケジュールです(体験したから言えるアドバイスですが、時間に余裕を持って勉強することをオススメします)。

1日のスケジュール

時間活動
8:30〜起床、朝ごはん
9:00〜勉強
12:00〜昼ごはん
13:00〜勉強
16:00〜休憩
16:30〜勉強
19:00〜夜ごはん、お風呂
21:00〜勉強
24:30〜就寝
1ヶ月のタイムスケジュール

このスケジュールの背景を簡単に説明します。

  • 国家試験前1ヶ月から登校は週1回になり、自由登校が開始
  • 自由登校になってからは家で勉強するため移動時間をカット
  • 食事、睡眠、入浴以外は全て勉強する時間に費やす
  • 外出は一切しない、予定も入れない

1日の勉強時間は12時間です。場合によっては就寝時間が1時になります。
睡眠不足は翌日の集中力に影響するので、睡眠時間は十分にとりましょう。

かなりタイトで制限も厳しいスケジュールだと思うかもしれませんが、これでもギリギリです。しかし国家試験の勉強は限られた期間だけです。その1ヶ月をどう過ごすかで今後の運命が変わります。

わたしは国家試験対策で人生初めてだと言えるほど必死に勉強していたため、家族に心配されるほどでした。(普段どれほど勉強していなかったか……)

休憩を取りつつ勉強したい場合は、最低2ヶ月確保しておくとよいでしょう。勉強量が多く簡単な試験ではないですが、勉強した分だけ合格できる可能性は上がります。

時間の配分

過去問の勉強は回を重ねるごとに問題を解く時間、復習時間が変わります。30日で進めるために必要な時間をまとめていました。

STEP
1周目、2周目:4時間問題を解いて、8時間復習

復習が問題を解く時間より倍の時間を確保します。
120問で3時間の計算でいくと、4時間で160問です。このペースで進めると2週目まで終わるのに15日です。

STEP
3周目:6時間解いて6時間復習

復習は問題を解く時間と同じ時間確保します。6時間問題を解くので1日に240問勉強できるので、1年分を1日で勉強することになります。そのため5日の確保が必要です。

STEP
4周目:試験と同じ時間に問題を解いて復習

4週目からは試験に向けて時間感覚を掴むためにタイマーをセットします。試験時間は2時間40分ですが、多少オーバーする可能性はあります。また5回目に向けて間違えている問題は強化しないといけないため、少しゆとりを持って1年分を1日で勉強するため、5日確保します。

STEP
5周目:午前午後に分けて、試験と同じ時間で問題を解く

5周目は試験と同様の環境で勉強します。午前と午後で2時間40分きっちり時間を合わせます。休憩も同じ時間を取ります。そのため5日の確保が必要です。

合計30日になります。4周目、5周目は少し時間の余裕ができるでしょう。他の予想問題や何度も間違えている問題を復習する時間に使いましょう。

国家試験対策の勉強として参考にするものであり、合格を保証するものではありません。実習での取り組みや、これまでの学習量によって必要な勉強量は個人差がありますので、ご理解よろしくお願いいたします。

注)国家試験の勉強中はスマホを触らない

SNSは誘惑の塊です。見始めると止まなくて気づいたら1時間、2時間と時間が経過しています。スマホが近くにあるとつい触ってしまうので、見えないところに置いておきましょう。

わたしの場合は、タイマーをセットしても「あとちょっとだけ……」が続いて結局何時間も見てしまうため、目に入らないよう遠くに置いて、わざと取りに行く手間がかかるようにしていました。

国家試験の対策勉強は期間は限られています。その間だけでも集中できる環境を作りましょう。自分で制限できる人は、タイマーをセットしてその間だけ見るなど工夫するといいですが、わたしみたいに制限できない人ははじめから見ないことがおすすめです。

余裕を持って国家試験対策に取り組もう

過去問は繰り返しすることで身につきます。しかし1ヶ月で過去問をするには、かなりタイトなスケジュールのため、体調不良不良は急な用事などあれば難しくなります。

また1日中勉強する環境をつくれる方でないとむすがしいので、計画的に国家試験対策をしましょう。

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