看護師経験なくてもなれる?ドラマで見た憧れの救急看護師になる方法を紹介

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おさちん

この記事はこんな方にオススメです
・テレビで見た憧れの救急看護師になりたい方
・救急看護師ってどうやったら慣れるのか知りたい方
・未経験でも救急看護師になれるのか知りたい方

テレビドラマを見たときに「あんな看護師になりたいな」なんて憧れたこと、一度はありませんか?

今まで、いろいろな医療ドラマがありましたが、救急を取り上げたドラマが増えましたよね。ドラマの中では看護師がテキパキと仕事をしていて、自分もあんなふうに働いてみたいと憧れた人もいるはず。

しかし救急に馴染みがない人も多く、働くにはどうしたらいいかわからない人も多いと思います。そこで一般的に病院で働く看護師と何が違うのか、救急で働くにはどうすればいいのか、経験者であるわたしが、救急看護師について解説しますね。

目次
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救急看護師になるには

救急看護師になるために必要な資格は「看護師資格」で大丈夫です。
現にわたしは看護師の資格のみで、他に特別な資格はありません。

総合病院で入院病棟に配属されるのと同じように、救急に配属されれば救急の看護師として働くことができます。

病院によって仕組みはさまざまで、救急外来だけの病院もあれば、救急病棟と外来の両方がひとくくりに統合されている場合は、日によって外来・病棟と勤務場所が変わる病院もあります。どちらにせよ看護師の資格があれば働くことができます。

ある日の救急看護師の1日

救急看護師がどんな仕事をしているのか、ある日の日勤スケジュールを病棟と外来に分けてまとめました。

病棟のスケジュールは他の入院病棟とほぼ変わらないタイムスケジュールですが、緊急入院の多さや、急変リスクが多い重症患者を多くみているのが特徴です。

看護師未経験での救急は難しい

看護師の経験がなく、未経験で救急看護から始めることは可能ですが、厳しい道になるでしょう。

診療科に関係なく知識が必要になるため勉強量はかなり多く、習得しなければならない技術もたくさんあるため社会人生活になれてないうちから救急で働くことはかなり大変なことです。

看護師自体の業務になれていない段階で、憧れだけで救急の道に進むとギャップが生まれるかもしれません。

しかし救急でしか経験できないことも多く、看護師として学びも多いため、自信もつきやりがいがある仕事です。救急の厳しさを理解した上で、進む先を決めましょう。

救急看護師のスキルアップ

救急看護師として働き始めた後、スキルアップを目指したい方には、救急に関連する研修や、資格を得ることができます。たくさんあるうちの一部を紹介します。

BLS(一次救命処置)

BLS(一次救命処置)は心臓が止まったときや呼吸が止まったとき(心肺蘇生)に行う処置で、専門的な器具や薬剤を使用せずに心肺蘇生を行う処置で、救命する場面で基本的な処置です。[1]

NPO法人日本ACLS協会では心肺蘇生の基本を学ぶBLSプロバイダーコースがあります。[2]

ACLS(二次心肺蘇生処置)

医療機関で医療従事者が行う蘇生処置のことです。専門的な器具や薬剤を使用して処置を行うため医療知識と技術が必要な処置になります。NPO法人日本ACLS協会では、ACLSプロバイダーコースを受けることができます。[3]

PALS(小児二次救命処置)

小児の心肺蘇生や急変時の対応を行う処置のことです。

NPO法人日本ACLS協会では、PALSプロバイダーコースを受けることができます。[4]

JNTEC(外傷初期看護)

外傷患者の病態をアセスメントし診療の補助と看護を行うことです。

看護師(准看護師)経験が3年以上で、そのうち救急領域の経験が2年以上の方がJNTECプロバイダーコースの受講対象になります。[5]

JTAS(日本緊急度判定支援システム)

緊急度の判断をするための知識と技術を学びます。救急外来には多くの患者さんが受診しますが、診察の順番は受付の順番ではなく、緊急度を判断し受診の順番を決めています。

JTASは救急外来で働く際に必要となるスキルです。[6]

災害派遣医療チーム(DMAT)

DMATは災害や事故があった際に、緊急で現場に駆けつけ救急治療を行うための訓練を受けた医療チームのことです。専門的な訓練が必要になるため、研修などを受けて厚生労働省に登録された方がDMATチームの一員となり活動します。[7]DMAT研修を受けるには、ACLS、ICLSなどの蘇生治療やJNTECなどの外傷診療についての研修を受けていること、看護師として医療機関などで5年以上勤務していることなど、指定された条件があります。[8]

クリティカルケア認定看護師

以前は【救急看護認定看護師】と【集中ケア認定看護師】で分けられていましたが、2020年より【クリティカルケア認定看護師】として統合されました。

救急看護認定看護師とは、救急患者を対象とした救急看護のスペシャリストです。[9]
集中ケア認定看護師とは、重症患者を対象とした集中治療の看護のスペシャリストです。[10]

認定看護師になるには学校に通わなければなりません。学校に行くための受験資格としては看護師経験5年以上で、そのうち3年は救急での経験が必要です。

病院に所属しながら学校に行くことになりますが、休職など病院によって手続きも異なりますので、相談と調整が必要になります。

救急看護で働くメリット

救急対応に自信がつく

救急では急変するリスクがある患者が多いため、どうしても急変する状況が多いです。初めての急変では焦ってしまう看護師も経験を重ねることで、自信もつき冷静に対応できるようになります。

急変時対応ができるように各部署で練習していますが、実際は練習と違うため焦って動けなけず、不安にもあります。救急で働き経験を積むことができ、急変時の対応に自信がつきます。

看護師としてスキルアップできる

救急領域は勉強することが多く大変ですが、知識が増えた分アセスメント力が上がります。また重症患者との関わりが多いため、重症患者病棟でしか経験できない技術や機材を見ることができたり経験できることが多くあります。

転職時に有利になる

救急ではあらゆる領域の疾患の勉強をします。知識が豊富にあることで、転職時は診療科関係なく自分が行きたい場所を決めることができます。

また急変時の対応を数多く経験した救急経験のある看護師は、緊急な場面で冷静に対応でき、アセスメント力もあるため頼りにできる。と転職時にアピールができるでしょう。

救急看護で働くデメリット

忙しすぎて体力の消耗が大きい

救急では予測できないことが起こります。救急外来では予約外の受診や搬送を受け、病棟は緊急入院や、緊急検査・処置が発生するなど常に予定通りに動けず、通常業務以外の業務が増えます。

いつ発生するかわからない緊急に備えて時間の余裕をつくるためにも、通常業務をテキパキこなさなければなりません。また重症患者はベッドから動けない人が多いため介助量が多く、業務量が増えます。

忙しい上に体力も必要であり、仕事が終わった後の疲労は大きいです。

ストレスを多い

看護師自体、命を預かる仕事でかなりのストレスを感じる仕事です。

救急では緊急や急変のリスクが高く、重症の患者をみることが多いため、的確で、素早い判断力、正確性が求められます。緊張感・責任感が大きく、さらにストレスを感じます。

勉強量が半端なく多い

看護師は常に勉強と言いますが、救急は勉強しても勉強しても追いつかないくらい膨大な勉強量です。疾患も診療科関係なく勉強が必要ですし、重症者を管理するためのアセスメント力や使用する機材についての勉強も必要になります。

救急は本当に大変なところですが、患者さんがよくなっていくところをみるとやりがいや看護のたのしさを感じるし、自分がスキルアップしていくのを実感できると看護師としてのモチベーションになります。

実習のうちからコツコツ勉強を

救急に配属されてから勉強を一からするのはかなり大変です。看護学生のうちから解剖生理や病態整理の基礎を身につけておきましょう。

実習では入院頻度の多い疾患を受けることが多いため、事前学習や実習中にノートにまとめて、救急看護師になるまでに基本的なことは押さえておきましょう。

どんなふうに勉強したらいいか、ノートのまとめ方の方法はこちらの記事を参考にしてみてください。

【文献】
参照:
[1]BLSとは?- NPO法人日本ACLS協会 ガイド
[2]BLSプロバイダーコース|資格取得なら日本ACLS協会
[3]ACLSプロバイダーコース|資格取得なら日本ACLS協会
[4]PALSプロバイダーコース|資格取得なら日本ACLS協会
[5]日本救急看護学会:外傷初期看護セミナー(JNTEC)
[6]日本緊急度判定支援システムによる判定の最適化
[7]厚生労働省:日本DMAT活動要領
[8]厚生労働省:令和6年度災害派遣医療チーム(DMAT)研修
[9]救急看護認定看護師の活動
[10]集中ケア認定看護師の活動

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