救急に配属になったら勉強をしておく看護の基礎とおすすめの本を紹介

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救急なんて経験ないのに、配属されてしまった。
救急って勉強すること多そうだけど何から手をつけたらいいの?

そんな悩みはありませんか?

救急は、知識量もスピード感も求められる現場です。

「〇〇科以外ちょっと不安。でも勉強してない人、できない人なんて思われたくない。」

そんな思いを抱えたまま、配属日を迎える方も少なくありません。

本記事では、看護師6年目にして三次救急の世界へ飛び込んだ経験をもとに、救急配属直後に「これだけは押さえておいた方がいい」と感じた勉強内容や、事前に知っておくと安心なポイントをまとめています。

不安を抱えたまま現場に立つのではなく、「最低限の準備ができた状態」でスタートできるよう、この記事で一緒に備えていきましょう!

こんな人に読んでほしい
  • 救急の経験がないのに救急病棟へ異動を言われた中堅看護師
  • 救急で働くことが決まり、準備しておきたい新人看護師
  • 将来救急で働くことを見据え、何を勉強すべきか知りたい看護学生
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目次

基本を強化する

働いていた分、持っている知識も多いと思いますが、いきなり難しいこと勉強しても嫌になるだけです。

救急では診療科関係なく、なおかつ重症患者と関わります。重症管理は複雑な内容も多いため、頭の中が混乱しやすいです。病態整理、バイタルサインの基礎から勉強しておきましょう。

病態生理

救急は救急科であり、特定した診療科ではありません。

そのため勉強範囲が広く、短期間で全ての疾患を勉強するのは難しいので、経験が少ない診療科から勉強して身につけておくといいかもしれません。

ほかには、関わることが多いと予想される疾患から勉強を始めるのもオススメです。経験を踏まえて、いくつかリストアップしてみました。何から始めるべきかわからない場合は、以下の疾患から勉強を始めてみるのもいいかもしれません。

  • 循環器:狭心症、心筋梗塞、心不全
  • 消化器:胆嚢炎、胆管炎、膵炎
  • 整形外科:大腿骨頚部骨折、脊髄損傷
  • 脳神経:脳梗塞・脳出血(くも膜下出血、硬膜外血腫、硬膜下血腫)
  • 呼吸器:肺炎、COPD増悪
  • 精神科:薬物過量内服

バイタルサイン

救急、重症病棟ではバイタルが不安定の患者が多くいます。バイタルの基準値と異常値、そしてバイタルが変動する要因と機序をつなげて考えるようにしておきましょう。

またショックは異常の早期発見にするのに必要な知識です。
救急では状態が不安定な患者が多いため勉強しておくことをおすすめします。

ショックは分類は以下になります。[1]

  • 心原性ショック
  • 低容量性ショック
  • 血液分布異常性ショック
  • 閉塞性ショック

現場ではこれらを単に暗記するだけでなく、「目の前の患者がどの状態にあり、次に何を優先すべきか」を瞬時に判断する力が求められます。

そのため、「迷った時にすぐ確認できる参考書」として以下のような参考書を1冊持っておくと、現場での安心感が大きく変わります。

紹介する本はそれぞれ特徴が異なります。

図解重視のものや、網羅性が高いものなどいろんな種類がありますので、自分に合ったものを選んでみてください。

オールカラーで図解あり。救急・急変の基本から対応した一冊。

バイタルサインに特化し、測定方法からアセスメントまでを網羅。イラストや漫画を交えた解説つき。

Webで見られる動画付き。見て聞いて読んで学べて、実践にも活かしやすい。

外傷について勉強する

救急に配属されると病棟と外来の両方が管轄になるでしょう。施設によってシステムはさまざまですが、外傷患者と関わることは多いため、外傷について学んでおくことは大切です。

特に三次医療施設では、高度医療を行うため重症外傷患者が来院します。外傷によって起こる症状やどんな反応が見られたら危険な状態なのか勉強しておきましょう。

外傷概論

外傷は外から力が加わったことで起こる、骨折や創傷、出血などの身体の怪我です。

交通事故、転落、火災、鋭利なものに創傷、スポーツによる怪我など、外傷にはさまざまな受傷機転*があります。
*受傷機転:外傷を負った原因や経緯のこと

バイタルの変化、全身の傷の観察(骨折、傷、腫脹、出血の有無)や、血液検査や画像検査の内容など、外傷患者の基礎を勉強しておきましょう。

外傷各論

外傷の基本を学んだらに、各論の勉強に進みます。

外傷は受傷機転や外傷部位によって、処置はもちろん注意するべきことが違います。病態生理から看護まで合わせて勉強しましょう。

経験をもとに勉強しておくとよいものを、以下にリストアップしました。

  • 頭部外傷
  • 胸部外傷
  • 腹部外傷
  • 骨盤骨折
  • 脊髄損傷
  • 四肢骨折
  • 熱傷
  • 薬物過量内服

これらすべてを個別に勉強するのは大変そうに見えますが、私は内科経験しかなく、当時は何から手をつければいいのか分からず本当に困っていました。

そんな時に紹介されたのが、この本です。

この本が特に良かったのは、外傷の概論から、リスト挙げた各部位の各論まで教科書のように1冊にまとめられていたことです。

基礎から順を追って学べ、要点をついているので、現場でも使える本でした。

私と同じように『外傷の勉強、まずは何から?』と悩んでいる方には、最初の1冊として自信を持っておすすめできます。

重症病棟で必要な知識・技術

重症病棟では、一般では管理しない動脈ライン(以下、Aライン)管理や定期的な血液ガスの測定、中心静脈圧測定(以下、CVP測定)、微量計を使った尿量測定などを行い、細かく全身状態を観察しています。

観察は毎日のことなので、前もって勉強しておくと、働き始めたときに理解しやすくなるでしょう。

動脈ライン(Aライン)

専用の留置針を動脈に留置し、血圧を測定します。Aラインを留置している患者は観血的動脈測定(ABP)*の数値と波形が常時モニタリングされるため、変動したときにすぐ気づけます。
*観血的動脈測定(ABP):動脈ラインで測定される血圧のこと。

留置するのは医師ですが、0点校正*、刺入部の観察、固定の緩みやズレ、血圧の波形が出ているかの観察などは、患者のそばにいることが多い看護師の管理になります。重症患者をみる上で知っておくとよいでしょう。
*0点校正:血圧を正確に測定するために、心臓と測定器を同じ高さにしてリセットすること。

血液ガス

血液ガス(以下、血ガス)は呼吸器の管理をしている人、重症疾患や外傷により代謝異常を起こした患者が定期的に測定するものです。血ガスの値をアセスメントは重症患者の看護で、頻繁に目にするため基本となる知識になります。

またアセスメント以外にも採取する方法を事前学習しておきましょう。血ガスは、挿入しているAラインから採取します。院内によって看護マニュアルを用意しているはずなので、手順を一度チェックしましょう。

CVP(中心静脈圧)

右心房に流れてくる血圧の指標になるものです。CVを使って測定します。基準値と異常値について知り、CVPを測定することでどんなことがわかるのか勉強しておきましょう。またCVPも0点の設定と圧バックの作成が必要です。

尿量測定

重症患者は尿道カテーテルを入れて尿量管理していますが、ほとんどが微量計をつけて尿量を1時間毎に測定しています。

重症管理ではIN/OUT量をチェックがとても重要になるので、1時間に必要な尿量がすぐ計算できるように、計算式を知っておきましょう。

重症管理は全身観察が必要なため、はじめは大変かもしれませんが、自分に合った参考書を持っておくことで、仕事する際のお守りがわりになります。

紹介する本はそれぞれ特徴が異なります。

まずは、実際わたし救急でICUに勤務することになった時に、とてもお世話になった一冊です。

ただ、わたしが持っていたものより、進化したIABPやPCPSの看護まで書かれた新しいものです。

病棟に持っていくには荷物になるかもしれませんが、重症管理の基本が網羅されていて、情報量が多く、働き始めの頃は仕事のお供に役立ちます。

こちらは、イラストや写真が充実しているため、ビジュアル的に理解できる一冊です。

救急配属前によくある不安

救急配属前は不安がいっぱいです。

そこでよくある質問、不安について実体験をお答えします。

救急配属前の勉強は、どこまでやっておけば十分ですか?

できるだけ多く勉強しておくことに越したことはありませんが、救急は範囲が広いためキリがないありません。

配属前の時点では、この記事で紹介している内容に一通り目を通して、用語や全体の流れを理解できている状態であれば十分です。

実際の救急現場は、文章や知識だけではイメージしにくい部分も多く、理解は業務を通して深まることの方が圧倒的に多いと感じます。

「聞いたことがある」「見たことがある」と状態を作っておくだけでも、配属直後の不安はかなり軽くなります。

救急看護師は、配属前に本を何冊も読んでおく必要がありますか?

最初から何冊も読む必要はありません。

配属前は、救急看護の全体像が分かる本を1冊選び、流れを把握しておくだけで十分です。

病院ごとのルールや対応方法は現場で異なるため、細かい知識は配属後に身につけていく方が実践的です。

分からない言葉が出てきたときに調べられるようにしておけば大丈夫です。

救急の経験がない中堅看護師でも、救急でやっていけますか?

救急の経験がなくても、これまでの病棟経験は必ず活かせます。

観察力や報告の仕方、急変時の初期対応など、これまで積み重ねてきた看護の基礎は救急でも共通です。

最初はスピード感に戸惑うこともありますが、「分からないことをそのままにしない姿勢」があれば、先輩や医師はきちんと見てくれます。

実際に他科から救急へ異動し、活躍している看護師も多く、わたしもその1人です。

勉強することも多く、業務の流れに慣れるまで大変ですが、これまでの知識を活かせば、救急でも十分やっていけます。

お知らせ

実は今、膨大な知識を整理ができる【勉強ノート作成用のテンプレート(PDF)】の無料配布を計画しています!

もしテンプレートを使ってみたいという方が多ければすぐに形にしてお届けしたいと思っています。

配布されたら使ってみたい!と思ってくださる方は制作の判断にしたいので、ぜひ下の応援ボタンで教えてください。

まずは基本から押さえて勉強しよう

救急は勉強することが多く、大変なイメージだけで不安になっていませんか?わからないことがあると不安になりがちですが、この記事で紹介した項目を勉強して、少しでも不安を減らしておきましょう。

実際仕事を始めると、知らないことが見えてくるので何を勉強すべきかわかってきます。まずは働き始めるその日に備えて、基礎を押さえておきましょう。

救急外来の勉強法を知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

【参考】
[1]ショックの初期対応

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