
正社員で働くのに疲れた。もう他に何もやる気がしない。
派遣看護師ってどんな仕組みなんだろう?
そんな悩みや疑問がある人はいませんか?
看護師の働き方は、正社員、パート・アルバイト以外に「派遣」もあります。
派遣看護師とは、派遣会社と雇用契約を行い、派遣先(病院や施設など)で働く看護師のことです。
正社員は実際に勤務する病院や施設と契約関係を結びますが、派遣看護師の場合は病院や施設と直接雇用関係ではありません。
しかし、雇用先が違うと看護師の働き方にどんな違いがあるか、わからない人もいるかと思います。
そこで、正社員と派遣の違いや派遣看護師の働き方について解説します。
- 派遣看護師がどんな働き方をするのか知りたい
- 派遣と正社員の働き方の違いを知りたい
- 派遣看護師って不安定そうだけど給料はどうなの?
看護師の派遣は禁止されている?


看護師の派遣が全面的に禁止されていたのは、2006年の法改正が行われるまでの話です。
1999年の労働派遣法では、医療業務の派遣は原則禁止の項目の一つでした。
2003年以降、法改正により徐々に緩和され、現在は条件付きな部分はあるものの看護師の派遣は可能になっています。1)
ただ、全面的に派遣が可能なわけではなく、看護師を派遣できる場所は「医療機関」と「医療機関じゃない」かわけられています。
医療機関と定義されるもの(派遣NG)
- 病院
- クリニック
- 助産所
- 介護老人保健施設(訪問入浴介護・訪問予防入浴介護を除く)
- 訪問看護
医療機関ではない場所(派遣OK)
- 有料老人ホーム
- デイサービス
- 特別養護老人ホーム
- 社会福祉施設(保護施設 児童福祉施設 障害者施設など)
- 保育園
派遣看護師の種類


派遣看護師は種類によって特徴が違うため、自分にあった働き方、
派遣看護師の働き方には以下の種類があります。
- 一般派遣
- 紹介派遣
- 産休代替派遣
- 単発派遣
一般派遣
1ヶ月〜最大3年の期間に派遣会社と雇用契約を結び、病院や施設で勤務する一般的な派遣看護師。
- 数ヶ月単位で契約更新を行い、同じ職場で最大3年まで勤務可能
- 病院、介護施設、訪問入浴、クリニックなど勤務する場所はさまざまある。
- 病院でも一般病棟など、法律で一部制限される場合がある
紹介予定派遣
直接雇用されることを前提として一定期間派遣として働く働き方です。
- 派遣看護師として働く期間は最長6ヶ月
- 直接雇用が前提で、働く前のお試し期間として働ける
- 事前に職場との相性を見極められるためミスマッチを防げる
産休代替派遣
産前産後休業や育児休業を取得する職員の代わりとして、一定期間のみ派遣される働き方。
- 一般派遣とは異なり、病院の一般病棟など医療現場への派遣が認められる
- 休業者の取得期間に合わせるため、数ヶ月〜1年半程度の「期間限定」になることがある。
- 「3年ルール(同一職場での勤務制限)」が対象外になる
2025年4月1日に施行された育児・介護休業法の改正によって、代替要員の需要は高まっています。今後も育児と仕事の両立を支えるために改正法が進んでいくでしょう。
単発派遣
1日単位や短期間のみ働く。健診やイベント救護、訪問入浴などの求人が多い。
- 1日単位の契約が可能のため柔軟にスケジュールを組みやすく、スキマ時間で働ける
- 法律上の制限により病院(病棟)での単発派遣は原則禁止されている
- 介護施設、訪問入浴、健診、イベント救護、保育園などでは勤務可能
派遣看護師になる流れ


派遣看護師として働くには、以下の流れで進みます。
まずは、看護師の求人を扱っている派遣会社に登録します。
登録した派遣会社で気になる求人を検索する。
または、派遣会社のスタッフと電話で希望のすり合わせをして、求人を紹介してもらう。
希望する求人があれば、派遣先の担当者と顔合わせをします。
派遣看護師は面接できないため、顔合わせを行い相違がないか確認と職場の見学をします。
顔合わせについては以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。
顔合わせが終了後、先方から派遣会社に連絡が入ります。その後こちらの意向も確認して同意が得られれば契約に進みます。
この時契約するのは、派遣会社とであり、派遣先と契約するわけではありません。
契約が完了したら、派遣先での仕事がスタートします。
そのあとは契約期間に従い、更新するか終了かの確認がおこなわれます。
派遣看護師の収入


派遣看護師として働いた場合、どれくらいの収入があるのか、正社員との収入の違いについて解説します。
派遣看護師の時給相場
派遣看護師の平均時給は2,000円前後です。
働く場所によって時給が少し違いますが、1,500〜2,500円の間で設定されていることが多いです。
時給は地域によって違い、都心部は時給が高めです。
また、夜勤専従の場合、時給が高く設定されています。
時給相場についてはこちらの記事で詳しく解説してるので、ぜひあわせてご確認ください。


正社員との違い
正社員の平均年収(夜勤ありの場合)は519万7,000円(月収は約36万4000円+賞与)です。2)
正社員は賞与がありますが、派遣看護師の場合、賞与はありません。
派遣看護師は、夜勤専従や日勤のみなど働き方を選べ、副業もしやすく、働き方次第で高収入を得ることも可能です。
派遣看護師の働き方


派遣は契約期間が決まっているため、以下のような働き方が可能です。
- 転職活動の期間
- 転職先は決まったが開始までに期間がある
- 退職して正社員の働き方を休みたいとき
期間限定で働く人は多くいますが、契約を更新すれば1年、2年など少し長く働くこともできます。
派遣先を変えながら、看護師を長く続けることも可能です。
派遣看護師のメリット
派遣看護師の一番のメリットは、自由度が高く、自分が望むスタイルで働くことができることです。
実際、派遣看護師として働いてみて感じたメリットは以下になります。
- 残業がなく、定時で帰りやすい
- リーダー業務や委員会活動がない
- 評価や成長のプレッシャーがない
- 時給が高く、効率よく稼げる
- 短期・単発で働くこともできる
- 人間関係のストレスが少ない
- 自由度の高い働き方ができる
派遣看護師のメリットは以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。


派遣看護師の注意点
派遣看護師で働く場合、以下について理解しておく必要があります。
- 働く期間が決まっている
- 教育体制が弱い
- 賞与がなく給料が増えにくい
その他、派遣看護師のデメリットについては、以下の記事にて詳しく解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。


派遣看護師として働くなら気になること


派遣として働くなら、以下について気になるかもしれません。
- 派遣看護師が加入している健康保険は?
- 有給休暇や福利厚生ってあるの?
- 経験がないと、派遣で働けない?
派遣看護師として「働き始める前に気になるあれこれ」について答えます。
派遣看護師が加入する健康保険は?
派遣看護師は、派遣会社の社会保険に加入することになります。
社会保険の加入は厚生労働省で決められた基準に満たしていると加入することになります。
- 週の勤務時間が20時間以上
- 給与が月額88,000円以上
- 2ヶ月を超えて働く予定がある
- 学生ではない
そのため、扶養内で働きたい場合は注意が必要です。
例えば、派遣先への勤務が2ヶ月としても、派遣会社との雇用のため、派遣会社を変割っていない場合は2ヶ月を超えて働いていることになります。
看護師の場合、給与が88,000円を超える場合が多いため、扶養で仕事をしたい場合は、時間を20時間以内にする必要があります。
1日8時間働く場合は、週3回以上働くと基本は社会保険に加入することになります。
派遣看護師って有給休暇を取れるの?
多くの派遣会社では6ヶ月以上働けば、有給休暇がもらえます。
ただし、契約が終了して途中休むと、勤務日数に換算されません。
- 派遣会社と契約して6ヶ月経った。派遣先の契約が3ヶ月で終了し途中1ヶ月休んだ(働いた期間5ヶ月)→有給休暇なし
- 6ヶ月働いて、派遣会社を変更した(現在契約している派遣会社は0日目)→有給休暇なし
- 派遣会社と契約して6ヶ月経った。派遣先との契約が3ヶ月で終了し、次の派遣先で働いて3ヶ月経つ(働いた期間6ヶ月)→7ヶ月目より有給休暇が発生する
付与される日数は、派遣会社に確認してください。
派遣会社からお知らせがない場合もあるので、待ってるだけでなく、自分から積極的に聞きましょう。
派遣看護師って福利厚生はあるの?
派遣看護師も福利厚生はあります。
しかし、派遣先の福利厚生でなく、派遣会社で設けられている福利厚生のため、派遣先で働く職員の福利厚生とは違うものになります。
看護師の経験が浅くても働けるの?
未経験可の求人募集もあるため、経験が浅くても派遣看護師として働くことは可能です。
しかし、経験年数を設定している場合もあるため、3年程度は経験していると求人の選択肢が広がります。
また経験年数も大切ですが、派遣看護師は即戦力を求められるため、基本的な技術を身につけておくと、さらに働きやすいです。
まとめ


派遣看護師は、派遣会社に雇用されて、派遣先(病院や施設など)で働き、病院と直接雇用関係がある正社員とは違います。
契約期間があるため、働く場所をいろいろ変えて、自分にあった働き方・働く場所を探すことができます。
派遣看護師は法の改正によって年々働きやすい環境になっています。
今後もさらに働きやすくなる可能性はあるため、正社員で働くのに疲れた方は派遣として働くことも一つの選択肢になるでしょう。
今の働き方に悩んでいる方は、一度求人を検索していろんな働き方を知ってみるのもいいかもしれません。





