
「看護師の仕事って、忙しくて業務が回らない」
「気づいたら残業、毎日バタバタで余裕がない…」
そんなこと、ありませんか?
看護師は「真面目に頑張らないといけない」イメージがあるかもしれませんが、正直「めんどくさいな…」と感じる瞬間もあります。
でも、その“めんどくささ”は悪いことではありません。
むしろ、無駄を減らして効率よく働くためのヒントになります。
わたしは超めんどくさがりな上に、慌てるとミスをしやすい鈍臭さを持ってるので、できるだけペースを乱さず働くことを意識しています。
その中でたどり着いたのが、「いかに効率よく動くか」を考えることでした。
もともと「できれば楽したいし、定時で帰りたい」めんどくさがりだからこそ、無駄を減らす工夫を続けてきました。
この記事では、“めんどくさがり”なわたしが実際してきた業務での工夫を紹介します。
- 業務が回らず、毎日バタバタしてしまう看護師
- 残業を減らして、もう少し余裕を持って働きたい人
- 効率よく働くコツや時短テクニックを知りたい人
めんどくさがり看護師=ダメではない理由


頑張る人ほど非効率に陥りやすい
真面目な看護師ほど、「全部自分がきちんとやらなきゃ」と1人で仕事を抱え込みがちです。
もちろん責任持って仕事することは大切な姿勢ですが、忙しい現場ではそれが負担になることもあります。
一から十まできっちり進めているうちに、他の業務が溜まり、気づけば仕事が回らず、残業につながってしまうこともあります。
また、「自分で全部やらなきゃ」と抱え込むことで、さらに時間が足りなくなるケースも少なくありません。
大切なのは、完璧にこなすことよりも業務を回すことです。
めんどくさがりは「無駄を嫌う思考」
一方で、めんどくさがりは、同じことを何度もやりたくないと考えています。
やり直しや後回しは、あとで余計に面倒になるからです。
だからこそ、最初から無駄のない動き方を選びます。
例えば、
- 記録は溜めずにその場で少しでも終わらせる。
- 物品をまとめて準備して、何度も取りに行かないようにする。
「あとで面倒になることを避ける」ための行動が、結果的に効率化につながります。
また、「あとで焦るのが嫌」「ミスにつながるのが怖い」という気持ちが、自然と優先順位を考え、早めに終わらせる意識も強くなります。
この無駄を嫌う思考こそが、効率よく働くための土台になります。
めんどくさがりが業務を回すために身につく3つの力とは


わたしはいつも、「どうすれば楽に、早く終わるか」を考えながら仕事しています。



「もっと効率よくできないか?」
「なんでこんなに時間がかかるんだろう?」
そんな疑問を持つことが、結果的に業務の効率化につながります。
その中で、次の3つの力がついたように思います。
- 効率よく業務をこなす力
- 時間を読む力
- 先読みできる力
それぞれ解説していきます。
効率よく業務をこなす力
めんどくさがりな人は、何度も同じことをやるのが面倒と考えるからこそ、一回の訪室でできることはまとめて済ませようとします。
例えば点滴確認の際に、他の患者さんの進み具合も一緒に確認したり、声かけをして必要なことがないかを確認しておく。
こうした動きが、ナースコールの減少や業務の中断防止につながります。
また、処置やケアも前もって準備しておくことで、「今できるタイミング」でスムーズに動くことができます。
具体例は以下です。
- 点滴確認のついでに、他の患者さんの進み具合も一緒にチェックする
- 点滴の残量を見て「あとどれくらいで終わるか」をなんとなく予測しておく
- 訪室したタイミングで声かけをして、ナースコールをなるべく減らす
時間を読む力
業務を回すためには、どれくらい時間がかかるかを把握することが重要です。
めんどくさがりな人は、無駄に悩むのが嫌なので、処置や記録にかかる時間を感覚的に覚えていきます。
その結果、
- 今やるべきか、後でいいかの判断が早くなる
- スキマ時間を有効に使える
- 行動計画が立てやすくなる
といったメリットにつながります。
また、時間が読めることで、「この処置は10分くらいなのでお願いします」といったように、他のスタッフとも連携が取りやすくなります。
具体例は以下です。
- 「この記録なら5分で終わる」と判断してスキマ時間で終わらせる
- 「この処置は10分くらいかかるから、今はやめて後で時間を確保しよう」と考える
- 点滴や処置の時間から逆算して、「そろそろ準備しておこう」と前もって動く
先読みできる力
めんどくさがりな人は、トラブルを避けたいと考えます。なぜなら、トラブル対応が一番面倒だからです。
そのため、「こうなるかもしれない」と先を読んで行動します。
例えば、不穏になりそうな患者さんや、状態変化が起こりそうな場面では、何か起こるかもしれない可能性を考えて準備しておくことで、落ち着いて対応できます。
少しの準備で、大きなトラブルを防ぐことができます。
また、業務についても自分の行動計画の整理と必要業務の把握する力がつきます。
「次に何をするか」「その次は何か」を考えながら動くことでができるようになり、無駄な時間の削減につながります。
具体例は以下です。
- 「この人ちょっと不穏になりそうかも」と感じたら、早めに声かけや環境調整をしておく
- 処置後に起こりそうな変化を考えて、「一応これ準備しておこう」と先に用意しておく
- 今の業務をしながら「次はこれ、その次はこれ」と2つ先までなんとなく考えて動く
めんどくさがり看護師がやっている具体的な時短テクニック


予定は前倒しで動く
看護師の業務は、予定通りに進まないことがほとんどです。
そのため、ズレる前提で前もって動くことが大切です。
予定は遅れるだけでなく、早まることもあります。特に他職種が関わる場面では、時間通りにいかないことが多いです。
例えば、点滴の準備は時間の15〜30分前には済ませておき、時間になったらすぐ実施できる状態にしておくなど、点滴のギリギリで用意しないことで、時間の余裕ができ、確認も慌てないためミスも減ります。
ギリギリではなく、「もう準備しておく」ことがポイントです。
- 点滴は15〜30分前に準備して、時間になったらすぐ実施できる状態にしておく
- 指示変更の可能性があるときは、混注以外の準備(ルート、針、シリンジなど組み立てず)だけ先に済ませておく
スケジュールはズレる前提で組む
スケジュールはあくまで予定なので、ズレる前提で考えておくことが大事です。
患者さんの状態変化や処置の前後で、時間が前後することは日常的にあります。
そのため、あらかじめ余白を持たせて計画を立てることが重要です。
例えば、5分で終わる処置でも10分確保しておくなど、少し余裕を持たせるだけで調整しやすくなります。
詰め込みすぎず、修正できる余裕を残すことが大切です。
- 5分で終わる処置でも10分枠でスケジュールを組んでおく
- 他職種の処置は「前後するもの」と考えて、間に余白を入れておく(余白のスキマ時間で別の業務をする)
準備しておくことで楽になる
効率よく業務を進めるために一番大事なのは「準備」です。
例えば、
- 処置やケアの物品を事前に準備しておく
- 医師の処置に備えて必要なものを揃えておく
- 入院や急変に備えて環境や物品を整えておく
あらかじめ準備しておくことで、急な変化にも落ち着いてすぐに対応できます。
わたしは飲食店でバイトしてたとき「準備8割、実践2割で仕事するように」とマスターに言われたことがあります。
調べてみると「段取り八分、仕事二分」と言われる言葉があり、意味としては、仕事や成果の80%は事前の計画・準備で決まるということでした。
それくらい準備することは大事ということです。
- オペ出棟に向けて、更衣・点滴・必要書類を確認して事前に準備を整えておく
- 処置の物品は、清潔ケアの準備と一緒にまとめて用意しておく
- 急変の可能性がある患者がいる場合は、ルート確保の準備や必要物品の場所をあらかじめ確認しておく
一度で終わらせる動線を考える
何度も同じ場所に行くのはめんどくさいし、無駄な往復は時間のロスです。
だからこそ、最初に必要な物品をまとめて準備して、何度も行き来しないようにします。
例えば、Aさん・Bさんそれぞれに必要な物品を事前に揃えておくことで、行き来する回数を減らすことができます。
また、訪室した際は1つの用事だけで終わらせず、観察や点滴の確認などもついでに済ませておくことがポイントです。
一度の動きでできることを増やすことで、業務全体がスムーズになります。
- Aさんの点滴交換のついでに、Bさんの処置をして、他の部屋の点滴状況も確認する
- 訪室したタイミングで全員に声かけし、ナースコールを減らす
スキマ時間を使うために“所要時間”を把握する
スキマ時間をうまく使うためには、どのくらい時間がかかるかを知っておくことが大切です。
理由は、無駄に悩む時間を減らすためです。
そのため、処置や記録の所要時間を感覚的に把握する用にしています。
その結果、
- 今の時間でできるかどうかの判断が早くなる
- スキマ時間を有効に使える
- 業務を後回しにしにくくなる
といったメリットにつながります。
また、すべてを直前に準備する必要はありません。
事前に用意できるものは、スキマ時間で進めておくことで負担を減らせます。
「できるときに少しずつ終わらせる」ことが、結果的に一番ラクです。
- 5分あれば終わる記録を1件だけ先に入力しておく
- ガーゼやテープなど、直前でなくてもいい物品は先に準備しておく
- 点滴も、組み立て前の物品だけ先に揃えておく
ここまで紹介した方法を意識するだけでも、業務の回り方は少しずつ変わっていきます。
ただ、どうしても業務量が多すぎたり、緊急の検査や処置が入ったり、人手不足で限界を感じることもあると思います。
そんなときは、働き方そのものを見直すことも一つの方法です。
それでも「めんどくさがり」がうまくいかない人へ


ただのサボりとの違い
「めんどくさがり」と聞くと、ネガティブなイメージを持つ方もいるかもしれません。
でも、ここでお伝えしているのは「仕事をやらないこと」ではありません。
サボるのではなく、“効率よく終わらせるために考える”ということです。
無駄を減らして業務を回すことは、結果的に残業を減らし、余裕をつくることにもつながります。
めんどくさがりという性格は、使い方次第で効率化の強みになります。
最初は意識しないとできない
効率よく働くことは、最初からできるものではありません。



「どうすればもっと早くできるか?」
「この順番の方がよかったかもしれない!」
そういう振り返りをしながら、少しずつ身についていきます。
実際の現場では、思い通りにいかない日もありますし、業務量が多くて残業になることもあります。
それでも、試行錯誤を繰り返していくことで、だんだんと自分なりのやり方や感覚がつかめてきます。
意識して続けることが、効率よく働く力につながっていきます。
まとめ


めんどくさがりは、決して悪いことではありません。
むしろ、無駄を減らそうとする考え方は、効率よく働くための大きな強みになります。
業務がスムーズに回るようになると、時間にも気持ちにも余裕が生まれます。
その余裕は、患者さんへのケアや関わりに向けることもできます。
「後で楽をするために、最初だけちょっと頑張る」
この積み重ねが、結果的に自分を助け、より良い看護につながっていきます。
「効率よく働く」ことは大切ですが、それでも限界を感じるときはあります。
そんなときは環境を変えることも選択肢の一つです。
無理に今の職場に合わせ続けるのではなく、自分に合った働き方を見つけることも大切にしてみてください。








